赤い本になるらしい

ahirasawa2008-01-04


年末に編集者さんから表紙のデザインの見本を送っていただいた。自分は色やデザインなど、芸術的センスには全く自信がないので、表紙やイラストなどは基本的に出版社さんにおまかせしている。表紙については、数年前に出た児玉さんの『UMLモデリングの本質』がレモンだったので、おおかたスイカかメロンの絵にでもなるのだろうと勝手に想像していた。ところが実際の表紙の見本は、トマトみたいな真っ赤なデザインだったのでちょっとビックリした。

しかも帯には“ベストセラー「オブジェクト指向でなぜつくるのか」の著者による〜”なんて書いてある。ベストセラーといえば、世間的には100万部ぐらい売れた本のことを指すと思うので、“下町の〜”とか“おらが村の〜”みたいな感じかな(笑)。もっとも表紙や帯は出版社さんが営業的な観点で決めるので、自分としてはその道のプロにまかせて、あまり口を挟まないようにしている。実際、著作権も出版社や制作会社に帰属するらしいし。

校正作業はほとんど終わったが、年末から年始にかけてちょっとした問題が発生した。今回の本は問題集形式のため、右側のページで問題を出して、めくった次の左ページから解説が始まる構成にしている。この構成にするために、解説のボリューム調整やコラムの挿入で苦労した。ところが最終段階の原稿を見たら、右側のページの問題の答えが、左側のページのコラムにバッチリ載ってしまっている箇所が2つ見つかった。これに関してはいかんともしがたい状況だったが、編集者さんと相談して、最終的にコラムのクラス図を変更して対応した。自分としては妥協しようと思ったが、編集者さんが細部までこだわってくださる方なので非常にありがたい。

そんなこんなで最後までドタバタしたが、年明け早々には印刷会社で本を刷り、下旬には書店に並ぶそうなので、いよいよ本当に終わりである。

年頭に当たって、次の本の執筆を今年の目標にしようかとも思ったが、まだ決心がついてない(笑)。しばらくは読書や運動でもやって、のんびりとプライベートを過ごしたいものである。