第7回ひとまず脱稿

連載第7回の記事をひとまず脱稿した。

今回は問題の形式を穴埋め式から選択式に変えてみた。直接の理由は、クラス名や多重度を穴埋めするスタイルがマンネリ化してきたからだが、この形式の方が表現方法に関する議論をしやすいからでもある。

しかし今回、ロール(役割)モデルの話を取り上げたのがなんとも間が悪かった。なぜならロールモデルを採用するのは、多重分類と動的分類(id:ahirasawa:20050919)になるのを避けたいからだ。この多重分類と動的分類は、ファウラー氏の『UMLモデリングのエッセンス』でも上級概念として説明されている話だから、できれば避けて通りたいところである。自分としては、小難しい説明をして読者を煙に巻くのは性に合わないので、説明方法をどうするか悩んだ。色々考えた末、”UMLで継承表現を使うと、部分集合の重なりはないと指定したことになりますよ”と説明してみた。動的分類についてもきちんと説明したかったが、くどくなるのでサラッと触れて終わりにした。

とはいえ今回は、自分にしては珍しく順調に進んだ気がする。これは多分、先月ドタバタしたことの反省から、同じ失敗を繰り返すまいという思いがあったからだろう。もう1つの理由として、割と早くからネタ出しをしていたことがある。ブログを見ても、今月の記事は2ヶ月近く前にネタ出しをしていた(id:ahirasawa:20050925)。一度考え始めると、時々チラチラとバックグラウンドで考える状態に入るので、原稿書きの効率が上がるのだろう。それなら思い切って、連載の残り3回分のネタ出しを一気にやってしまうのが良さそうである。しかし、自分に限ってそんな器用なことができるわけがない。

いよいよ次は第8回である。この回は連載の中で最大の難所になるはずである。取り上げるパターンはいつもより多い4つだし、説明も厄介なテーマが多い。しかも12月16日のセミナーの準備もしなければならない

ということで、苦難の執筆生活はまだまだ続くのであった(苦笑)。