連載第6回掲載号

ahirasawa2005-11-26


日経ソフトウエアの2006年1月号*1が発売された。
(→日経ソフトウエアのページへ、→Amazonへ)

今月は特集が「フリーソフト徹底活用まるごと大特集!」なので、CD-ROMが2枚ついている。しかしフリーソフトといっても、今の時代なので、アプリケーションサーバー、DBMSJDKC++コンパイラRubyPythonEclipseSubversionと至れり尽くせりなことに驚かされる。(2枚目のCD-ROMにはゲームや画像エディタ、3D CGなどが収納されている)。昔メインフレームを使ってプロプライエタリな環境でシステム開発をしていたことを思うと、まさに隔世の感がある。


さて連載記事の方は「パターンを使って概念モデルを組み上げよう」というタイトルである。締め切り間際にドタバタしたいわく付きの原稿だが、印刷された記事を読むと何の変哲もない顔をしている。もちろん当然のことだが、当事者としてはなんだか不思議にも思える。

内容は第5回までの総まとめで、ここまで紹介してきた基本パターンを使って家電量販店の概念モデルを作る企画にしてみた。この連載を読んでいただいている方は、最後の図12を見て、まさにパターンを組み上げるように概念モデルを作れていることに驚くかもしれない。しかし、これには理由がある。実は、もともと今回の基本パターンを洗い出すときには、自分が過去に作った概念モデルを思い出して、そこで表現されている関係を基本的にすべてパターンとするように努力したのだ。つまり、出来上がった概念モデルを分解してパターンにしたのである。したがって、図12のような典型的なモデルならば、パターンですべて説明できるのはある意味当然の結果である。

この記事を書いたときには、羽生さんの楽々ERDレッスンではないが、ヤマダ電機のレシートをよく眺めたことを思い出す。確かにレシートなどの帳票には重要な情報が書いてあるので、モデリングの材料として有効である。しかし自分はトップダウン派なので、実務でモデリングする場合、最初の段階では画面や帳票はほとんど見ない。

また今回の筆者紹介に書いた「ある人」とは結城浩さんのことである。文章に「結城浩さん」とお名前を書いてしまおうかとも思ったが、著名人に会ったことの自慢と取られそうな気もしたのでやめておいた。でもここでやってるなら同じか..(笑)
結城浩さんの日記へ、→結城さんにお会いした日のエントリ

*1:表紙画像の著作権日経BP社に帰属します。ここでは日経BP社からの正式な認可を得て画像データを掲載しています。