データベース大特集

ahirasawa2005-05-22


日経ソフトウエアの7月号*1が昨日手元に届いた。
(→日経ソフトウエアのページへ)

今回は「データベースまるわかり大特集!」である。データベースの基本とSQLの解説、フリーDBMS製品の紹介に加えて、データベース設計のポイントや商用DBMSの比較、SQL高速化のコツまで、幅広いテーマを取り上げている。自分は、連載のテーマに近い「データベース設計のポイント」を興味深く読んだ。(ちなみに著者は昨日のエントリにも書いた真野さんである)。実践的なノウハウを8ページに凝縮した記事で読み応えがある。自分にとってはこの手の話を理屈っぽさを意識させず、いかにサラッと伝えられるかが課題であり、今回そのために練習問題を通じて解説していく方法を考えた。とはいえ、伝えたいのは所詮理屈っぽい話なので、その方法が成功するかちょっと不安を感じた。

またこの号から新しく4本の連載がスタートしている。この雑誌は毎年このタイミングで多くの連載を入れ替えてリセットするスタイルで進んでいる。自分の連載も最初はこの号からのスタートを依頼されたが、先月号のオブジェクト指向特集から続けて連載に突入する自信がなかったので、8月号スタートにしていただいた経緯がある。

パラパラとめくっていたら、最後のページに「UMLモデリング・レッスン」の連載告知が載っているのを発見した。いよいよ後戻りできないらしい(笑)。しかもこのblogのURLまで載せてくれている。紹介文を読むと「多くの開発者をうならせた名著の著者」などと歯の浮くようなことまで書いてくださっている。持ち上げていただけるのはありがたいが、「名著」という表現はいかにもおこがましいと思う。「名著」という表現は、分厚くて、高価で、少し読みづらいところがあるぐらいの立派な本にふさわしい。自分の本は「怪作」か、せいぜい「快作」だろう。ところで編集部の方は「多くの開発者が唸っているところ」をホントに見たのだろうか(笑)?そのときの唸り声はやっぱり「ウーン」か?それも「ムムムッ」?

*1:表紙画像の著作権日経BP社に帰属します。ここでは日経BP社からの正式な認可を得て画像データを掲載しています。