再び「設計者の発言」へのイチャモン

渡辺幸三さんの「設計者の発言」の最新エントリを読んだ。率直な印象は「なんだか渡辺さんらしくないなー」である。

何しろ氏は、数年前に40才を通過したにも関わらず*1DOAの設計手法にこだわり続け、JavaでCASEツールを自作してしまう「良き中年技術者仲間」なので。

たしかに最近業務パッケージやオフショア開発が業界に浸透してきているのは事実である。それらは成功している面と、苦労している面の両面があるのが実態だが、今後もさらに広まっていくことだろう。

しかしそれにも関わらず「技術力」は重要だと思う。何しろ優れた業務パッケージを作るためにも、オフショア開発をうまくマネジメントするためにも「技術力」が必要だから。中でも、我々が隣りのボートで(笑)奮闘しているモデリング技術は、業務とITをつなぐ中核技術である。またJavaや.net、オープンソースなどの現在主流の技術も、決して一時の流行ではない本質的なものだと思う。

したがって本当に優秀な技術者なら、ゴムボートは縮まるどころか、さまざまな舟や船から引く手あまたのはず、と考えるのは楽観的すぎるだろうか。

*1:自分も渡辺さんとは同い年である。