連載第6回のゲラチェック

ahirasawa2005-11-03


第6回記事のゲラが上がってきた。手前味噌だが、なかなか悪くない感じである。面白いことだが、気に入った記事の時はタイトルや筆者紹介もグッと来ていることが多い。以前のエントリ(id:ahirasawa:20050716)にも書いたように、自分はタイトルを、伝えたいメッセージをズバリと表現すべきものと考えている。しかし記事のまとまりが良くなければ、ズバリとしたタイトルにはならない。だからタイトルを気に入ったときは、記事のまとまりもいいのだろう。筆者紹介を気に入る理由はよくわからないが、文章をうまく書けて余裕があるからなのだろうか。

今回は前半総まとめ編として、全体を通して1つのモデルを作る記事にしてみた。練習問題のスタイルもいつもと少し趣向を変えてみた。これらは編集長の真島さんのアドバイスのおかげである。優れた編集者は、著者の良き相談相手になり、著者の個性をうまく引き出せる人だ、という話を聞いたことがあるが、まさにそんな感じである。そういえば『オブジェクト指向でなぜつくるのか』の時も、編集者のTさんには随分助けていただいた。

しかし自分が満足した記事を書けたからといって、読者の評判がいいとは限らない。むしろ今までの経験からすると、逆の場合も少なくない。この理由もよくわからないが、理由の1つは、自分の興味が強い分野になると、多くの読者の関心と一致しなくなるからではないかと思っている。もう1つ考えられる理由としては、気に入った文章には自分の好みや考えが強く反映されるため、意見が合わない人から敬遠されるからではないだろうか。

原稿の方は、最終ページの15行アフレに加えて、1ページ目で1行不足があり、4ページ目でも2行アフレていた。これもいつものことである。何しろ囲みが多く、ページの区切り目を自由に変更できないため、ページ毎に過不足が出ないように細かく調整する必要がある。しかし連載も6回目になり、この作業もあまり苦にならなくなってきた。(なおページ数の都合でカットされた2つのベン図については、雑誌の発売後にこのブログで紹介しようと思っている。)

今回は、当初自分が立てていたスケジュールよりも2週間も脱稿が遅れてしまった。しかし過去のブログを見ると、ゲラを校正している時期はほぼ同じだったので少し安心した。次は第7回である。またいつものように苦しむのはほぼ間違いない。しかし連載も残り4回で、いよいよカウントダウンに入ってきたので、なんとか頑張ろう。