連載第2回のゲラチェック

ahirasawa2005-07-02


連載第2回の記事のゲラを確認した。実際には、今週半ばには編集部から送られてきていたが、このところ色々忙しかったため、この週末までチェックを待っていただいた。

今回の最大の問題は、原稿のボリュームがあふれていることである。見開き6ページのところを、7ページ目の1/4ぐらいまでオーバーしてしまっている。書籍の場合は、各章の最後をページにピッタリと収める必要はないが、雑誌の場合は余白行を作らずにちょうど収める必要がある。数行のアフレならば文章の細かい修正で対応できるが、10行以上あふれてしまうと、何かをバッサリ切り捨てるしかない。

このアフレの対応についてかなり悩んだ。今回の連載は、概念モデリングの練習問題を中心にしているため、答えよりも、問題の図を先に持ってこないといけない制約がある。文章をカットできる箇所もいろいろ考えたが、10行以上となるとかなり苦しい。さんざん考えた末、ベン図を1つカットすることを思いついた。今回はクラス図に加えて、必ずベン図を併記しようと考えていたが、全体のバランスから見て影響が少なそうなベン図を1つカットしようと思う。

加えて、残念ながらコラムがカットされてしまっている。これもページ数の制約からだ。第2回以降は、モデリングのTipsとして、小さなコラムを毎回書こうと思っていたが、これもどうやらあきらめざるを得ない状況のようである。

そんなこんなで、今回は校正に一苦労した。しかし、それでもカットするのは楽である。反対に、この段階で加筆するのは大変だ。以前、何かの記事で「この部分に2行書き足して欲しい」と依頼された時には絶句してしまった。原稿を書いてから数週間も経つと、自分の気持ちは原稿から離れてしまっているため、文章を読んでも自分が書いたものとは思えない心理状態になっている。その状況でたったの数行でも加筆をするとなると、全体のバランスを崩してないことを確認するのは容易ではない。それがわかっているから、いつも少しだけ多めの文章を書くように心がけている。この状況を根本解決するためには、PDFライターを使って、執筆と並行してDTP制作をしてしまえばいいのだろうが、文章を書くのが遅い自分にとって、そんなことは神業としか思えない。