第9回執筆スタート
連載第9回記事を書き始めた。この回は連載開始当初からほぼ構想が固まっているので、原稿書きは楽に終わる予定である。ただし、あくまで“予定”の話である。今まで楽勝で原稿を書き終えたことは皆無だったことからすれば、今回も間違いなく苦労するだろう。
心配なのは最終回の第10回だ。この回はちょっとしたお遊びのテーマを取り上げるつもりだが、題材集めに苦労している。年末年始休暇の間も書店を物色したりして、アイデア出しをしたものの、しっくり来るネタがなかなか集まらない。
そんなこんなで第9回は手をつけずに放っておいたが、そろそろ尻に火がつき始める頃なので先に第9回を仕上げることにした。
第8回までは、基本的に最新の状態を管理するモデリングをテーマに取り上げてきたが、今回のテーマは履歴の管理である。履歴の管理というと大した話ではないと思えるかも知れないが、これが案外奥が深い。なぜなら、最新の状態を表現するモデルは、いわば空間を表現しているが、そこに履歴が入ると時間の軸が加わることになるからである。このような空間と時間の二つの広がりを持つモデルは直感的に理解しづらくなる。そこで、そうしたモデルを理解しやすくするための、ちょっとしたテクニックを紹介したいと考えている。
考えてみれば昨年春以来、モデリングの練習問題とその答えを解説する記事をずっと書いてきた。出題の形式はクラス名や属性名、関連の多重度の穴埋め問題がほとんどだが、これもいい加減飽きてきた(笑)。このため、文中に登場する会社名をアマノガワ書店、居酒屋チェーン養老の川、マクガイア・バーガー、キョークル文具、さわやかやすらぎ信用金庫などと、適当にでっち上げて遊んでみたりした。くだらないダジャレの類だが、気の利いた会社名を思いつくと原稿を書くモチベーションが上がる効果はあった。
なんだかんだ言ってあと2回である。いよいよ連載も大詰めだ。毎月の締め切りに追われる生活が終わるのかと思うと一安心だが、ちょっぴり淋しい気もするのは気のせいだろうか(笑)。