連載第5回掲載号

ahirasawa2005-10-22



日経ソフトウエアの12月号*1が発売された。
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特集のタイトルは「最強テクニック&知識まるごと大特集」である。今回は、会社の同僚達がアスペクト指向、DI、設計、UMLデザインパターンなどをテーマに記事を書いている。この件については、最初の記者さんとのやりとりやミーティングなどに顔を出したものの、それ以外はほとんど何もしなかった。会社のメールに「余裕があればレビューしてください」なんていうコメントと共にドラフト原稿が流れてきたこともあったが、会社の仕事と連載を抱えている立場上、余裕なんてあるわけがない(笑)。ともあれ皆さん、ご苦労様でした。


さて連載記事の方は「イベントを記録するための二つのパターン」というタイトルである。
内容は前回の続きで、イベントのモデリングの応用編として「イベントと在庫」「イベントと後続イベント」の二つのパターンを解説した。本来なら、この2つの共通点を見いだして、それを記事のメッセージやタイトルにしたかったが、結局いいアイデアが浮かばなかった。途中段階では「時を超えるイベントのモデリング」なんていうタイトルも考えたが、原田知世の「時をかける少女」みたいでヘンテコだし、在庫の更新を“時を超える”と表現するのはちょっとやり過ぎだろう。

また今回はステートマシン図を持ち出してみた。これはUMLモデリングならではの話として、そこそこ悪くないアイデアだった気がする。記事を書いているときにモデリング道場で動的分類に関する議論があり(id:ahirasawa:20050919)、“動的分類なんか使わずにステートマシン図で描けばいいのに”と考えたことも思い出した。ステートマシン図のサンプルに「候補者」「議員」なんていうヘンテコな例を使っているのは、原稿書きの最中に総選挙があった影響である。今読んでみると唐突な感じだが、今さらもう手遅れである。

記事の内容はさておき、練習問題は気が利いてない。改めて読み返してみて、真島さんから“クラス名や多重度を問うスタイルがマンネリになり始めている”と指摘されたのも仕方がないと悟った。次回はマンネリを打破する予定である。そうそう、まだ第6回原稿の書き直しが終わっていないことを思い出してしまった。そっちの方がブログの更新よりもよっぽど優先度は高いはずである。うーん、どうしよう(笑)。

*1:表紙画像の著作権日経BP社に帰属します。ここでは日経BP社からの正式な認可を得て画像データを掲載しています。