ERモデリングレッスン2(種類とモノ)

連載第2回目の記事で紹介した概念モデルの基本パターンのERモデルを説明する。(ERモデルを解説する理由については、以前のエントリ(id:ahirasawa:20050629)を参照していただきたい。)

「種類とモノ」のUMLのクラス図と、ベン図表現は次の通り。

ERモデルにする場合、種類に識別子「種類ID」を持たせて、モノの識別子は「種類ID」とモノを識別するための「モノsubID」の複合キーにするのが、基本的な表現方法になる。

基本的に識別子の値は途中で変更しないのがRDBのお作法なので、このように「モノ」の識別子に「種類ID」を持たせる場合、時間の経過によってモノの種類が変化しないことが前提となる。

またモノの種類が不変だとしても、モノの識別子を複合キーにしたくない場合には、次のように種類とモノの識別子をそれぞれ独立して定義し、種類の識別子を参照キーとして定義する方法もある。