連載第2回掲載号

ahirasawa2005-07-23


日経ソフトウエアの9月号*1が発売された。
(→日経ソフトウエアのページ、→Amazon

今回掲載されたのは連載第2回で「種類とモノの違いを見極めよう」という記事である。この回以降はモデリングのノウハウの本格的な解説が中心になる。この「種類とモノの区別」は自分がモデリングを行う際にいつも注意していることなので、最初に解説したい話だった。

文章表現や構成については、サラッと読めるようにいろいろと工夫したつもりである。しかし内容がかなりディープなので、読者の方にどこまで受け入れていただけるのか少々心配だ。改めて読み返してみたが、冒頭に出てくる「モデルを評価する3つの観点」などは、かなり理屈っぽい。しかしこのあたりは、先月記事を書いたときに随分と悩んだところである。つまりレッスン1で、なぜ「全体集合と部分集合」ではなく、「職種と社員」で表現したのかを、簡潔に解説しようとしてかなり苦戦した。試行錯誤の末に、簡潔に説明することはあきらめて、「3つの評価観点」とそれに則した2つのモデルの比較評価を書いたら、なんとか収まったことをよく覚えている。

モデリングのバイエル」という連載のコンセプトも、2回目にして早くも雲行きが怪しくなってきた。ピアノのバイエル教則本は、解説はほとんどせずに、ひたすら練習曲をこなしながら上達していくスタイルである。しかしこの「UMLモデリングレッスン」は、ごく簡単な練習問題をちょっぴりやったらすぐに、クドクドとしつこい解説が入る教則本である。こんな教則本を使ってピアノを教えたら、子供はすぐにやめてしまうだろう。
とはいえ仕方ない。何しろ相手は大人なんだし、そもそもピアノ教室みたいにモデリングのレッスンをするわけじゃないんだから(笑)。

*1:表紙画像の著作権日経BP社に帰属します。ここでは日経BP社からの正式な認可を得て画像データを掲載しています。