第3回もうすぐ脱稿

連載第3回の原稿がほぼ出来上がった。まだ見直したいところが数ヶ所残っているが、これぐらいまで完成してしまえばもう楽なものである。明日ドトールコーヒーで1時間ぐらい見直せば間違いなく終わるはずだ。今回は最後になっても気分があまり乗らなかったし、グッと来るタイトルも思いつかなかった。それでも書き上げることができたのは締め切りが迫っているからだろう。やはり締め切り効果は絶大である。

そもそも『UMLモデリングレッスン』の企画は、毎回あまり悩まずに原稿を書けることを狙った面もある。『オブジェクト指向でなぜつくるのか』や、その元になった連載『オブジェクト指向は難しくない』(今回と同様に日経ソフトウエア誌)の時は、プログラミングからUML、分析・設計、デザインパターン開発プロセスなど、取り上げたテーマが幅広かったので、毎回とにかく大変だった。その号や章で伝えたいメッセージを考えて、論旨の展開にあれこれと悩んだ上で、プログラムやモデルの題材を選ぶ必要があり、毎回産みの苦しみを味わったものである。それに対して今回の企画は基本的にモデリングの問題集であり、20のパターンを1つずつ紹介していくスタイルだから、メッセージや論旨の組み立てに毎回悩まずに淡々と書き進められるはずだった。

しかし、その考えは甘かった。淡々と書ける内容だと、自分で書いていてあまり面白くないのである。面白くないとやる気が出ない。文章を書くことが面白いのは、自分自身で何かを発見できるからであって、それがないとモチベーションが上がらない。

要するに、「達成感のある文章は書くのは面白いが大変」で、「淡々と書ける文章は発見が少ないのでモチベーションが上がらず、やはり書けない」ということになる。今さらながら自分が文章書きに向いてないことを実感する。ま、本業はサラリーマンなんだから、別にそれでもいいや(笑)。