ようやく再開

最近いろいろあって、執筆の方はすっかり止まっていたが、本日久しぶりに再開した。当初は2〜3週間分の貯金があったはずだが、早くも風前の灯火(ともしび)になってきた。しかし大作家でさえ「締め切りのない文章は書けない」というぐらいである。駆け出しの、しかも人一倍文章生産能力の低い自分が、スケジュールに余裕を持って連載を進めるなんてもともとあり得ない話だ。(と、開き直るしかない。)

先ほど過去4週間のblogを振り返ってみたが、誰かと飲んだ話や、昔自分が書いた記事へのコメントなど、連載に関係ない話ばかりである。肝心の執筆の方は「ひとやすみ」「絶不調」「再び1回休み」などというタイトルばかりだ。これを見てもここ数週間の停滞ぶりが明らかである。

実際の原稿の方は、1問目&2問目の問題文と1問目の解説をだいたい書き終えた状況である。進捗率は約33%といったところだろうか。

今回、1問目の解説では、(アナリシスパターン風に言えば)サブタイプとパワータイプの使い分けに関する議論を書いた。「部分集合固有の特性(属性や関連)がなければパワータイプ表現を、特性がある場合はサブタイプ表現を使う。固有の特性があり、さらにパワータイプとしても特性を持つ場合には両者を併用する。」なんていう話である。もちろん「モデリングのバイエル」としては、パワータイプなどというとっつきづらい表現は使えないので、もっと平易な表現にする必要がある。

今回書いているのは連載第2回の記事だが、これ以降はモデリングのノウハウの解説が中心になるので、どうしても内容がディープになる。こうした話をディープさを感じさせずにいかにうまく伝えるかがポイントだが、なかなかグッと来る文章が沸いてこない。最近では「閃きの扉」の神通力もだいぶ落ちてきた感じだ。新しい聖地を見つける必要があるかも知れない。

とはいえ、実際には心配に及ばない。来週か再来週には天使が必ず舞い降りてくるはずである。だって締め切りだから。自分にはごくまれにだが、文章をスラスラ書ける神懸かり的な状態が数時間訪れることがある。そして、そういう状態になるのは、決まって締め切り間際だ。さらに、締め切り以前の段階で悶々と悩み続ける期間を置かないとそういう状態にはならない。だからそれまではジッと我慢である。