コンテスト終了

以前のエントリにも書いた、モデリング道場の第2回コンテストが終わった。
応募作品の中で、自分のお気に入りはNo.31とNo.49だった。特にイチ押しだったNo.31のモデル(庄司さん作)が最優秀作品に選ばれたのはちょっと嬉しかった。実はこのモデルを特に気に入ったのには理由がある。今回、コンテストの問題文のレビューに参加したが、そのときに自分でもモデルを描いみた。No.31のモデルは、その自分が描いたモデルと、エンティティの粒度やネーミングの感覚がほぼ同じだったことに加えて、クラスの配置がまったく同じだったのである。

概念モデルは人間が理解するために書くものだから、正確さだけでなく、見やすさも非常に重要である。このため、自分はビジネスアプリケーションの概念モデルを描く際のルールを決めている。
基本的に左側に顧客、右側に商品、真ん中に取引を描く。取引(受注、契約、見積など)がヘッダー/明細形式になる場合は、ヘッダーを上に、明細を下に描く。作成者の庄司さんとはまったく面識がないが、自分が決めているルールと同じ描き方をしていたのにはちょっと驚いた。
しかし、今回の連載では顧客、商品、取引といったアプリケーション領域には踏み込まないため、この話を詳しく書く予定はない。このテーマは、今回の連載を書き終えた後の「次の連載のネタ」にする予定である。しかし第1回の記事が全然進んでないのに、次の連載のことなど考えている場合ではない(笑)。
そういえば、この『UMLモデリングレッスン』のアイデアも『オブジェクト指向でなぜつくるのか』を書いている途中に思いついたものだった。あのときも原稿に苦しんでいて、”『UMLモデリングレッスン』ならすぐに書けるのになー”などと現実逃避していたことを思い出す。しかしやっぱり実際その段になるとなかなか進まない。
とはいえ、今はこんなことをBlogに書くよりも、原稿に取りかかることが先決である(笑)。